ネットを何年も続けていると、疎かになってしまうのがセキュリティー面です。そこで今回は、私が重要だと思っている事を書いていこうと思います。確認の意味をこめて読んでみてください。
最近は色々な詐欺が流行していますが、現実世界だけではなくネット上でも詐欺を行う者が出てきました。有名な詐欺といえば、債権取立てのメールや有料サイトの料金を払えといったメールによる詐欺です。そういうものは無視すれば良いのですが、ネットに慣れてない人は「インターネットは怖い」というイメージを持ってしまうでしょう。ネット上では詐欺だけではなく、個人情報の流失やクレジットカード番号の不正利用などといった問題もあります。
そういった面倒なことに巻き込まれないようにする為の、最低限必要とされる事を書いていきます。
ネット上の詐欺は一方通行な物が多いです。上にも書いたように、メールを使って不特定多数にメールを配信するやり方です。その際の文面は「有料サイトのお金を払って下さい。払わないと、怖い人が取り立てに行きます。」というものから、「愛人と密会している写真を取りました。ネガが欲しければお金を下さい。」というものです。
こうかくと騙される人はいるのか?と思う人がほとんどですが、実際にお金を振り込んでいる人はいます。数でいうと、0.02%程度のようです。つまり1万人にメールを送れば、2人の方がお金を振り込んでくれる計算になります。
これはやらない手はありません。日本コマーシャルという会社から、メールアドレスが記載されている情報を買い取って、メールを送信すればOKです。
と、トントン拍子で進むはずがありません。お金に目がくらんで逮捕された人はたくさんいますので、間違っても真似しないで下さい。
無料HPアカウントや無料メールサービスなどでは、登録時に個人情報を入力する必要がありますが、ここで入力した個人情報はどうなるのでしょうか?これらは統計的に処理されるだけかもしれませんし、転売されているかもしれません。利用規約に「お客様の情報は、こっちで好き勝手に使わせてもらいます。」と書いてあるところもあります。
特に怖いのがHotmailなどのメールサービスで、登録時の個人情報が他人に見られることです。それも覗き見ではなくて、堂々と見る事が出来るのです。見られて良いことは何一つありませんので、こういったサービスを使うときは全くのデタラメで登録するようにしましょう。ただパスワードなどを変更する際に、登録時の個人情報を求める場合もありますので注意してください。
個人情報の次は、アカウント(ニックネーム)のつけ方です。例えばホットメールですと mild7@hotmail.com のmild7の部分です。これがニックネームと呼ばれており、これがヤフーになると mild7@yahoo.co.jp となります。このアカウントですが、使用するサービス毎に変えておいた方が良いでしょう。
というのももしネット上で誰かを敵に回したり、ストーカーの標的になった場合、あなたの個人情報がばれる可能性が非常に高いからです。
あなたがメールでやり取りしている人と喧嘩したとしましょう。お互い個人情報は全く知らないとします。あなたは air-ug@hotmail.comというメールアカウントを使っていたら、喧嘩相手がこういう行動を起こすかもしれません。
それはヤフーオークションのID検索で「air-ug」と検索する危険性です。もしそれでヒットして、喧嘩相手があなたの出品している商品を落札したらどうなるでしょうか?あなたの個人情報が全て筒抜けになります。出品後のやり取りで、あなたが air-ug@hotmail.comいうメールアドレスを使用していれば決定的です。無言電話や、面白い物が家に届けられるかもしれません。そういう場合がありますので、メールやオークションのアカウント(IDやニックネーム)は別々の物を使用しましょう。
もちろんMXのユーザー名や、サイト上のHNも同じ事が言えます。同じ名前を使うのは非常に危険ですので、気をつけるようにして下さい。
今まで何回も書いてきたのですが、繰り返し書かせてもらいます。それぐらい危険な事だと思ってください。
それは普段使うメールと、それ以外のメールの使い分けです。ヤフーオークションで取引相手と連絡を取るためのメアド・仕事で使うメアド・サイト上で使うメアド・MXで交換相手と連絡を取るためのメアド・懸賞サイト用メアドなどの使い分けになります。何もここまで分ける必要はありませんが、普段使うメアド(ヤフオクや友達用)/サイト上で使うメアド/捨てメアド(MXで交換相手と連絡を取ったり、懸賞サイト用)と最低3つは分けて欲しいです。
特にMXなどで交換相手と連絡を取り合う際は、要注意です。個人情報をデタラメに書いた無料メールを使いましょう。私が連絡を取り合った方の中には、プロバイダメールを使っている方もいましたし、ホットメール取得時に本物の個人情報を入力している方がいました。またメールアカウントをヤフオクで検索してみると、見事にヒットした方もいました。こういうずさんな管理をしていると、いつか焼けどをするかもしれません。
興味のある方は試してみてください。MXで交換相手を見つけて、大量交換を持ちかければ良いだけです。こうIMを送りましょう。「よろしかったら、大量交換しませんか?あと何かあった時の為の連絡用メアドです。 air-ug@hotmail.com 何かあれば、こちらに連絡して下さい。」 これだけでOKです。肝心の個人情報ですが、5人と連絡を取り合えば1人ぐらいはいけるでしょう。
次に怖いのが、クレジットカード番号の入力です。ネット上で買い物をするには非常に便利なのですが、不正に使われた場合の事を考えて、躊躇している人もいるでしょう。
しかし安全なサイトとそうでないサイトの見分け方は簡単です。現実世界を例に取れば分かりやすく、西武デパートで買い物をすれば何の不安もなくクレジットカードを出せますが、怪しい風俗店では出せないと思います。ネット上でもこれが当てはまります。
私自身何度かネット上でクレジットカードを使った事がありますが、ヤフーやアマゾンなどでは抵抗無く番号を入力しました(情報流失の可能性もありますが、それは現実世界も一緒なので無視)。しかしそれ以外のサイトでは番号入力が怖くて口座振込みで料金を払いました。例え怪しいサイトではなくてもです。それは大手以外の小規模な店を信用していないのではなく、なんとなく怖いからです。
根本的な問題として「お金を振り込んだのに、商品が届かない」というのがあります。そういうニュースを見るたびに、ヤフオクなどでしたら「この人詐欺にあったんだ。かわいそう」と思うのですが、ロリータ物のビデオや架空口座、怪しい薬を購入しようとして騙された人を見ると、騙された方が悪いと思ってしまいます。
騙されるのを覚悟の上なら問題無いのですが、こういった販売サイトは明らかに怪しいです。風俗街で札束をちらつかせて歩き、客引きについて行くのと違いがありません。そういった理由があり、私も未だに手を出せずにいます。
ウイルスに対しては、ウイルスバスターなどのソフトを用いて防御するしかありません。そしてIEやOSなどにセキュリティーホールが発見されたら、対策パッチを当てることです。
ただネット上では、これに人間が絡んできます。親切な人がいれば、親切な顔をしながら悪さをする人もいます。ネット上でウイルスについて質問している人がいれば、「C:\WINDOWSにある****.iniを削除すれば直るよ」と答える人もいますし、現実世界なら「そのウイルスなら簡単に削除できますよ。私が直しましょうか?」と言って、キーロガーを忍ばせる人もいるでしょう。
掲示板で書かれる言葉に「お前のIPアドレスは***.**.***.**だろ。実名と住所をばらされたくなかったら・・・・」という名言がありますが、無視して結構です。そのほとんどが利用しているプロバイダー、つまり大まかな地域までしか分かりません。それも特殊なスキルなどは必要なく、who isで簡単に調べられます。
ただし、個人情報が分からないから何をしても良いという訳でもありません。掲示板にmild 7というHNで書き込んだ後に、上野駅というHNで書き込んでもIPを見れば簡単にばれます。串を通すなりしないと、同一人物とばれてしまうので、それが発覚すれば物凄く恥ずかしい思いをする事になるでしょう。特にチャットで名前を変えて再入室する人がいますが、それもばれている可能性があるのでお勧めできません。
匿名性といっても、それは掲示板やチャットだけでの話ではありません。メールでも必要な場合があります。
そのやり方は簡単で、Hotmailなどのウェブメールを使う方法です。個人情報は全くのデタラメでを入力し、後は普通に相手にメールを送るだけです。もちろんIPアドレスは相手に分かってしまいますが、誰が送っているのかを特定するまでは無理でしょう。ただし警察が動くようになると、その限りではありません。
また送信者のメールアドレスを改竄したい場合は、fakemailというCGIを使えば簡単に実現可能です。これなら既存のメールアドレスで送信可能ですので、友人のメアドを使う事も可能です。ただ人間関係がこじれてしまうので、あまりお勧めできません。
自分のサイトを持っているのなら、気をつけて欲しいのがプロフィールです。いつ何時、ストーキングされるか分かりません。
プロフィール上に、性別や住所が推測されるような事は書かない方が無難です。特に女性の方は「性別 ♀」という風に書くのは、止めた方が良いでしょう。それだけで、変な人に付きまとわれる恐れがあります。住所に関しては「本州の一番上」という表現方法も止めた方が良いです。一番良いのは、住所や性別に関して何も書かないことです。
日記を書いている人なら、固有名詞を書くのも控えた方が良いです。病院に行ったのなら「○×中央病院に行ってきました。」と書くのではなく、「病院に行ってきました。」と書きましょう。ちょっと敏感になりすぎているかもしれませんが、そこからあなたの住所を割り出そうとする方も存在します。
ネットで外せないサイトとなると、2chを挙げる人が数多くいるでしょう。情報交換・収集の場としては、これ以上ないサイトとなっています。
しかし板によっては、独自の文化を築き上げている所もあり、その文化を理解しておかないと相手にされない場合もあります。相手にされないだけならいざ知らず、一度イザコザが発生するとつるし上げられる可能性があります。
色々な事件が発生し「祭り」と称して2ch史に残っていますが、その中で有名なのが「まっちゃん」です。
他にも色々と事件が起こっていますが、ここまで実名や住所などを晒し挙げられたのは珍しいです。もちろんこれは極端な例ですが、こうなる可能性を秘めていますので、2chのご利用は十分お気を付け下さい。また2ch内にネット事件簿という専用の板がありますので、興味のある人はそちらもどうぞ。